コアメンバー
足立 桃子
1976年 東京うまれ
Ongoing vol.01 作家シンポジウムより:
この企画がもちあがったときからずっと展覧会の運営や実現に関して、こんなんじゃ無理だとかどうすんだとか何やってんのとか言い続けた口なんですが。ここまでやってきて思うんですが、70年代というと大学を出てから30いくつまでってかんじなんですけども、美大とか芸大だとかそういうよう庇護のなくなったとこでまだ一生やんなきゃいけなくなってきた、ある意味で過渡期の世代だと思います。何かやんなきゃいけないっていうのがわかっているんだけども、で何しようってなった時に、何がだめかはすぐわかる世代だということを実感しました。
いろんな情報があってみんなそれなりに頭よくて、例えば今回のOngoingで企画として甘いとかいろんなことをいわれたけども、何が悪いか、何がだめかっていうのはすぐいえるけども、じゃあ何をしたらいいっていう話はなかなかできない世代っていうか。なんかもう闇雲に信じるっていうことをやめてしまった世代だということを感じましたし、また私は自分自身がその権化みたいなもので。でもまあ、なんだか魅力があってやめられず、周りに引きずられながらここまでやってきてしまったように思います。
これでQCが観客動員数やいろんな人が集まりまったこと、面白かったということだけに満足して終わってしまうのであればやっぱり何にもならないだろうと思うけども、やっぱりこれが続いていくっていうことに意味があって、これからどうなっていくかという将来、活動を継続していくことが最も重要なんだと思います。また、こういう表現に関する自立的な活動がQC以外にもいろんな場所でいろんなかんじでおきていくとすごい日本の文化っていうのが外国にはない豊かなものになるんじゃないかなって思うので、それのきっかけのひとつにこの活動が繋がるとしたら、そういう場所に自分が関われたことを、とても嬉しく思います。
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