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04.02.2003
 

設立趣旨書
Quake Centerを2001年4月に設立した際、メンバーを募るために作成したはじめの一歩です。形にするときの方法論は違うけれど、ここで述べられた問題意識はみな共有しています。


はじめに
人が何かを伝えようと形にする時、それが何にせよ、それはきっと何らかの形で自分を「表現」するものだと思います。

では、「アート」について思うことはなんでしょうか。
芸術?特殊なこと?無意味なこと?

本来、「アート」はその人が考えていることを形にして提示する、というごく素朴で単純な行為だと思います。
そして、受け手もそれを通して受け手自身の世界観をひろげられる、単純かつ素敵な行為ではないのでしょうか。
だとすれば、誰しもがなにかを伝えようと「表現」した時、それも「アート」であるといえないでしょうか?

では、私達が生きている現在の日本の「アート」、いわゆる日本の「現代美術」では、その人が考えていることを形にして提示し、受け手はそれを通して受け手自身の世界観をひろげることができているでしょうか?
または、いったい何人の人がそのような体験をしているでしょうか?

日本の美術、現代美術、に限らないにしても「アート」を体験する習慣を持っている人はどのくらいいるのでしょうか?
ないならばそれはなぜでしょうか?
必要ではないことなのでしょうか?

私達は、これらの点を考えてみることは、決して他人事、自分には関係ない話では無いと考えます。
というのは、現代に生きる私達は、かつて社会を根本的な部分で支えてきた/変えてきた大きなイデオロギー的なもの、宗教的なものを何ももっていないので、自分の考えを知り提示することと、他人の考えを受けて自身の世界観をひろげる、という「アート」体験でもってそれに替える必要がある、もしくはそれが重要性をおびてくると思うからです。

そこで私達が提案したいのは、現在日本に生きる私達にとってリアルな「表現」の結果としての作品をつくり、広く世に提示しよう、というのが1つ。そして、もっと多くの人が「アート」を体験する習慣を持つように、日本の「現代美術」を取り巻く環境を再構築しようということが もう1つです。

具体的な方法論としては、ある程度の研究期間を経た後作品を作り、その作品を世に提示する過程で組織をつくっていきます。タイムスパンとしては、年に1度の作品提示のペースで、最低5年の活動を目指しています。5年というのは、年を重ねることにより、組織の拡大と緻密化を計っていくためです。既存の日本の「現代美術」に携わる人や組織を積極的に巻き込んでいき、最終的には、文化庁にそっくり引き渡す/移行する、あるいは非営利団体として成立する組織を目指します。

具体的な作品内容として考えられるのは、ジャンルがクロスオーバーした組織を生かして
メディアアート、
パブリックアート
などが考えられると思います。

具体的な、組織の研究、構築内容として考えられるのは、
観客の育成、作家の育成 、あるいは観客と作り手の垣根を取り払う方法の研究。プロジェクトの収益をあげる方法の研究。多くの人に見てもらう方法の研究。見せる場、および確保方法の研究。作家のオーガナイズ方法の研究。企業や政府の位置づけや役割の研究。
などが考えられると思います。

実現は、おいそれとはいかない厳しい道となるかもしれません。話がでかすぎるかもしれません。しかし、信は真に通ず。後からくる若い人々にいったい何をやっていたのだといわれないためにも、現在できることを、こうかもしれないと思うことをやりたいと思うのです。

一緒に考え、つくっていけたら素敵です。


参加資格
主体的に関わる意志のある方。分野不問(理系の方歓迎)。

参加費用
特になし

目的・内容

  • 現代を生きる私達にとっての「表現」としての「アート」とそれを取り巻く状況について考えます。
  • 作品をつくります。
  • 世間に発表して、観客を呼び、収益をあげます。
  • その過程で、新しい組織を構築、拡大、運営、していきます。
  • 観客を育て発掘します。あるいは作品を作る側、見る側、という垣根を取り払うことかもしれません。それはアートリテラシーにつながることでもあるでしょう。

アウトプット
年1回の作品発表(メディアアート、パブリックアートなど、参加者の興味に応じて)。
日本の「現代美術」を取り巻く環境を再構築するための新しいシステムを構築、拡大、運営。

年間スケジュール
5月
|------研究期間。現場に携わる人のゲストレクチャー・作品テーマの決定
7月
8月 ----個人研究
9月 ----研究発表会
|------プロジェクトの具体化期間。
|
12月
1月 ----世間に発表
|------反省およびフィードバック期間。
|    作品に対する反応の整理、研究。システム方法論の確立、拡大。
4月



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