第1回 武蔵野文庫で朝食を
Ongoing vol.02参加店舗の中で開店時間が一番早いのが「茶房 武蔵野文庫」です。朝の9:30から営業してます。実行委員の間でもちょっとした噂になっている「モーニング」ついてレポートします。
<<茶房 武蔵野文庫出展>>
荒木茂子:万華鏡
川沢吾子:片すみの本棚
中野一誠:武蔵野文庫おばあちゃん
お店の場所は東急の裏手にあたり、3軒の喫茶店が並んでるその真中のお店が「茶房
武蔵野文庫」です。 ドアを開けてお店に入ると左側の棚の上で「武蔵野文庫おばあちゃん」が私を迎えてくれました。「おかえり、よくきたね」微笑みながらお客さん一人一人に声をかけています。ただいま!武蔵野文庫おばあちゃん。おばあちゃんはちょっぴりふくよか、そして色白です。人なつこい笑顔が作者の中野氏に少し似てるかもしれません。和装のおばあちゃん、要チェックなのが「足袋」です。とても素敵な色の足袋をはいているんです。いくつになってもおしゃれ心を忘れない、そんなおばあちゃんなのかもしれません。
朝の店内はお客さんが私一人。窓際の席につきました。メニューは時間帯にかかわらず通しです。朝からもりもりとカレーでもよいのですが、それは次回のお楽しみということで今日は噂の「限定モーニング」と「オレンジティー」をオーダーしました。
ふと窓から通りに目をやると視線に入るのが小さな本棚。大きさは掌に乗るくらい。中には豆本がはいってます。しばし豆本と対峙しました。豆本は店内の一部のテーブルの他に出窓、飾り棚の上などにぽつりぽつりと置かれています。お客さんに手にとって見ていただいてるので場所はその時々でちょっとずつ違うのかもしれません。中の本には色々なタイプがあります。組になっているもの、仕掛けがある物、ハードカバー、文庫タイプ、「ははぁん成程」といいう仕掛けがある物も沢山あります。でも種明かしになってしまうので詳細が書けないのです。是非とも手にとって実物を見てみて下さい。あなたはいくつの仕掛け(いたずら)に気づくでしょうか。これは?というのがあったら「妖怪ポスト」に投函してみましょう。
万華鏡は入り口レジ付近に一つ正六面体の6ミラーのものが展示されてます。題名は「鏡天国」。文学にゆかりのあるお店を意識してのネーミングだそうです。江戸川乱歩の「鏡地獄」が元ネタですね。中をのぞくと青いライトが無数に灯っていました。15Cmほどの大きさなのに内部は1m以上の広がりがあります。色々な角度から覗き込むと目が回る感じです。傍らに置かれたミニタイプの物をのぞきこむと、中から不思議な音がかすかにしました。この他に各テーブルの上にも万華鏡は置かれています。鏡の枚数や角度の組み合わせによって画像に変化があるので、お客さんが少ないときは他のテーブルのも見てみると面白いと思います。ブラックライトが置かれている席についたらライトで照らしてみましょう。光ひとつでまたがらりと幻想的な画像へと変身します。
「武蔵野文庫」に出展されている作品は、おばあちゃん以外全て手にとって見て欲しいそうです。おばあちゃんも乱暴に扱わなければ、なでなでする位ならOKとのことでした。
さて、店内に流れるクラシック音楽をBGMに作品を鑑賞しているとやってきました。噂のモーニング!香ばしいホットサンドが2つ。カレー風味のツナサンドとタマゴサンドです。ミニサラダもついてます。(飲み物は別オーダー)こんなにボリュームたっぷりでなんと150円。毎朝限定先着10数名。さて、味の方もご紹介いたします。こんがりと焼き目のついたトーストをほおばると口の中に広がるのはほっこりとした幸せ風味。クラシックの流れる落ち着いた店内、ゆるやかに時は流れる。おばあちゃんのあったかさ、豆本のひそやかさ、万華鏡の不思議さ、が渾然一体となり、そしてお得な限定モーニング。これぞ極上の朝食といえましょう。
ほっこり作品を楽しんで、おなかも気持ちもお財布も大満足。お店を出ようとすると、おばあちゃんからの心あたたまるメッセージが。。うんうん。また来ます。そしたらまた私のことを迎えてね。おばあちゃん。
武蔵野文庫で朝食を。Ongoing vol.02期間中に是非オススメです。
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