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現在進行形のアーツプロジェクト=「Ongoing」は、2回目となる今回、その舞台を吉祥の飲食店に選びました。日常と地続きの空間に、若手作家達の表現作品がしのびこみます。

 ■ ごあいさつ


Quake Centerは、ジャンルもレベルも立場も問わず、表現に関心を寄せる人が集い、それぞれの関心を深めることができる様々な形のプログラムを提供するアーツセンターの設立を目指し、研究とその実践を行っています。1970年代生まれの様々なバックグラウンドを持つメンバーにより、2001年の春に発足しました。

アーツプロジェクト「Ongoing」は、時代の文化を共有してきた同世代の人間が、何を見、考え、どんな世界を生きているのかを、美術、演劇、音楽、詩歌といった表現作品を通じてさまざまな人が体験できる「場」として創案されたものです。表現をめぐる新たな側面が、Ongoingから生まれていく関係性の中で互いを刺激し合い、拓かれていくことを目指しています。

2回目となる今回は、個性豊かな飲食店の時間と空間に魅了され、都心の西部に位置する吉祥寺を舞台に選びました。
この時空における表現作品とのふれあいは、飲食店の空間という日常の地続きにあって、既存のシステムによった展示や発表ではもたらされない出会いと発見を生むのではないか?空間と人、作品と人、そして人と人の新しい関係の契機となることを目的に、アーツプロジェクト「Ongoing vol.02」は実施されました。

参加作家の募集は、〈1970年代生まれ〉を対象に、各参加店舗の空間をテーマとした作品プランを公募する形式で行いました。その結果、ジャンルを越えた100以上のプランが集まりました。集まったプランを選考したのは、作家が展示スペースとして選択した参加店舗の、店長を始めとする店舗スタッフです。

吉祥寺駅周辺に点在する11の飲食店では、この選出された応募作品プランを起点に、作家と店舗とのあいだでの交渉=折衝のプロセスを経て、飲食店の日常風景のなかに展示されることを想定して新たに創りあげられた、33作品を展示しています。

また、今回ごく早い段階で、プロジェクトを運営するOngoing vol.02実行委員会を発足しました。選出の有無に限らず、応募作家有志を中心とした実行委員は、週に1度設けられたミーティングに参加し、チラシやDMのデザイン、広報活動、そしてカタログの企画・制作など様々な形で関わり、ともにOngoing vol.02を創り上げてきました。

すべてが実行委員有志による、会期中限定オープンの12番目のカフェ「基地カフェ」では、各店舗の展示状況をはじめ、全応募作家の、作品プランの原画や他の応募者に対して行ったプレゼンテーションの記録など、開催までの経緯を概観することができます。また、2月に開催した座談会「70年代生まれのリアリティ」の記録、関係者有志による参加日誌や作品集なども、あわせて展示しています。

基地カフェおよび各参加店舗で販売するカタログには、応募作家のうち希望者63組が、自身の作品と略歴をカードにまとめたものを収録しています。展覧会とあわせてご覧いただければと思います。なお、カタログが入っているバッグは、実行委員有志によってデザイン・制作された特製バッグです。

会期中に実施する「社会と表現の実践者たち〜理念と実践〜」と題したシンポジウムでは、ゲストを交え、他のアートプロジェクトと比較することでOngoing vol.02を客観的に検証することを試みています。

最後になりましたが、実行委員のみなさんがこのように積極的に参加して下さらなければ、プロジェクトの成立はありえませんでした。さらに、営業中であるという困難な状況の中、快く参加することを承諾してくださった参加店舗のみなさまに感謝の気持ちを伝えさせていただきます。また、このプロジェクトのために寛大な援助をいただきました、エプソン販売株式会社、松田油絵具株式会社、トキ・アートスペースの皆様をはじめ、ここでお名前を挙げられなかった多くの方々に、厚くお礼申し上げます。

2003年4月 主催 Quake Center



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