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2004年10月、廃校となった豊島区の中学校を展示会場として、企画展覧会「Ongoing vol.03」(オンゴーイング・ボリュームスリー)が開催されます。

「Ongoing」は、常に現在進行形という意味を込めて名付けられたアーツプロジェクトです。集まったアーティストは、1970年代生まれのみ。時代の文化を共有してきた同世代の人間が何を考え、何を見て、どのような世界を生きているのかを、美術、演劇、音楽、詩歌などの表現作品を通じて体験する場を設けることを目的としています。

今回で第三回目となる「Ongoing」には、「壱万円展」という副題が付けられています。そこからもわかるように、「Ongoing vol.03」の出展作家は、従来制作してきた諸作品に加え、それに付随した1万円で購入可能な作品を展示することになります。

「もし、目の前に展示されている美術作品が自分のモノになるとしたら?」
展示作品に対して設定された1万円という「手の届く」価格は、来場者の誰しもが、こうした作品の所有者になり得る可能性を示しています。そこから、作品の価値をどのように見出してゆくのか、また作品を所有して暮らしに芸術を取り込むとはどういうことかといった様々な考察が、今企画を体験する人々の内に芽生え、芸術をより身近に感じる契機となることを「Ongoing vol.03」は目指します。
若手作家24組の作品を常設展示
インスタレーション/絵画/アニメーション/写真など、24組の作品が展示されます。
Ongoingでは出展希望者全員の互選によって、会場に展示される作品が選出されました。展覧会としてのクオリティを保つという以上に、同世代の作家たちの関心領域を素描し、各自の表現を互いに相対化することを意図しています。
常設展示作品に付随した1万円で購入可能な作品を展示
展示作家は、常設展示作品に加えて、来場者が1万円で購入することのできる作品を用意しています(作品が一点ものの場合、1万円スタートのオークションにかけられるものもあります)。

● 作品の購入について
カタログ販売
過去二回のOngoingにおいて好評だった自主制作カタログを今回も制作・販売します。
「Ongoing vol.03」を主催するQuake Centerは、2001年5月に非営利のグループとして発足し、美術大学出身のアーティストのみならず、建築や音楽の制作に関わる者、芸術の役割を社会心理学やメディア論の見地から考える者、理系知のベースから芸術の可能性を考える者など、多岐に渡る(1970年代生まれの)若手メンバーによって構成されています。

Quake Centerでは、同世代の作家たちの関心領域を素描すること、美術館やギャラリーでは実現が困難な展示・演出を行うことに焦点をあて、2002年春に六本木の廃校を舞台に「Ongoing vol.01」を、また昨年の2003年春には、吉祥寺の飲食店を舞台に「Ongoing vol.02」を開催しました。このような試みを継続的に実践していくことで、現在進行形(=Ongoing)の芸術文化と関わる契機を、一人でも多くの方に対して提示することを目指しています。

● Quake Centerホームページ
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